ほら、文章も無駄に長いでしょう? |
もちろん接客業にも色々な種類がありますけど、
僕は小売業でしか接客したことがないので、ここでの接客は物販ということです。
先日こんなことがありました。
去年の秋、ご購入いただいた方とのやりとりです。
「前に@@の靴を修理したいって言ってたでしょう?
それでさっき井筒屋の中の修理屋さんに行ったんですよ」
「ふむふむ」
「そしたらココは接着するだけなんで直ぐに出来ますよーって言われたけど、
マルタンさんが接着はダメって言ってたのを思い出したから、
マルタンで駄目だと言われてるからって止めさせたんですよ」
「はにゃ?」
「修理屋さんも怪訝な顔してましたねー:笑」
「いえ、アチキはそんなこと言っておりんせんが...」
「えっ、でも接着は駄目だって....」
「それは、自分で接着しようとしても駄目ですよ、
力のかかる部分なんで自分でやっても直ぐに剥がれます。
それに皆さん、少しでも強力に!ってやたらアロンアルファ使うでしょう?
アレは使わない方がいい。修理は修理のプロに任せた方がいいですよ」
って話のはずだったんですけど...
どうしても伝言ゲーム的な展開になってしまうんです。
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僕は物販での接客は「伝える」ことがメインだと考えています。
その靴の長所や短所、作り手側の意思、履き心地の特徴、革の特徴や長所短所。
その他色々。
出来るだけ「買って良かった」って思っていただきたいですからね。
ただ。伝えることが下手なせいでしょう。
話の3割も伝わってれば良い方です。
だから3倍くらい話します。そしたら90割くらい伝わるかもしれない。
でも多く話せば話すほど、伝えたい中身は薄まってしまう...のかも知れません。
マルタンの人は話が長い、って言われてるのも知ってます(笑)
つい先日も靴クリームで、
「裏技的にですけど、このクリームを使うってのもアリですよ」
って話が、
「マルタンがこのクリーム使えって言ってたし」
ってことになっていたり...
でもですね。
自分の伝え下手を棚に上げてなんですが、仕方ないとも思うんですよ。
売り手側が商品のことを知って貰いたくてどれだけ喋っても、
買い手側の心の中は、店員が四の五の言ってるけど、
まずは「買うか買わないか?」ですものね。
100%伝えるなんてことは、親兄弟、友人や恋人でも難しい。
まぁ、まだまだ修行が足らん、と、そういうことでしょう。
精進します、ハイ。