ワケ |
実はめんどくさくなってしまったので、このままフェードアウトしようと思ってました。
arossoさんから気になると言われたら逃げられませんな。
カタチが優秀だからでーす。
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僕が好きなタイプの靴は、いわゆる三枚目タイプが多い。
これなんかモロそうでしょう?(笑)
他にも二枚目路線にはもっていき難い靴ばかりが好きで....
この辺は面白がられるだけで買ってくれる人は少ないんですよ(笑)
わかり難いですね。
簡単に言えば、カッコ良過ぎるのが苦手なんです。
悪そうだったり強そうなモノも苦手。
肉より野菜が好きだし、酒も飲まないし、合コンもカラオケも行かない。
人が大騒ぎしてる場所が大嫌い。
たぶん最近風に言えば「草食系」なんだと思う。
長いこと服飾業界に身をおく知人男性と話をしてた時。
彼は「地域性もあるとは思うけど、この街で商売として成り立たせるには、
カッコいい系の靴、ワルっぽい靴、艶っぽい靴、悪く言えばお水っぽい靴が必要だと思うよ」
なるほど。
なるほど。
なるほど。
本当は薄々感ずいていたけど、なるほど。
でも、キャバクラすら行ったことがない僕が好む靴で成り立つか?と言われると難しい。
僕好みの品揃えばかりしたとしたら、バイヤーとして、かなりの確立で失格です。
(スニーカー中心の街で、革靴ばっかり並べてる時点で既に致命的ですが)
もちろんバイヤーたるものキャバクラに行かなきゃならんというワケではありません。
ただ、そんなんで、様々なお客さんの気持ちがわかんのか?って話です。
色んな好みや色んなライフスタイルがありますから。
靴屋の場合、お客さんというのは「店主と好みを同じくする方々」ではなく、
本当に様々な嗜好の不特定多数です。
全ての方に満足して貰うのは無理としても、
僕の好みなんていうものは、
それこそチラシの裏や、この拙いブログにでも書いて喜んでればいいわけです。
お客さんに強制するものではありません。
店だったりバイヤーだったりの仕事は、
商品をお客さんに喜んで貰って、その商品の対価を頂戴すること。
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長ーい前フリになりましたが、
BUTTEROが持つシルエットは、
僕も好きなのに、様々な人に受け入れられるんですよ。
肉食な人にも草食な人にも。
二枚目路線を超ハイレベルでこなせる割りに可愛くもある。
大人っぽくもあるけど若々しさもある。
品質と値段のバランスも悪くない。
いやらしい話ですが、ブランド的にも名前が通ってますしね。
当店にとって、とても幸福なデザインに着地してくれてるのがBUTTERO。
自分でも欲しいと思える靴を仕入れて、それをお客さんが喜んでくれる。
どれだけ難しいこと言ってみせても、店主にとってはそれが一番の理想です。
やっぱフェードアウトした方が良かったかな.....