服は安めで、靴は高めでお願いします |
服、ガンガン買ってますか?
靴屋がそんなことを言うのもヘンだと思われそうですが、
これは常々思ってることなんです。
着こなしの中で、靴が重要だと考える方は
10年前と比べると信じられないくらい多くなりましたが、
それはあくまでも「着こなしの中で」ですからね。
僕の生業である靴は、あくまでも「脇役」である、と考えてみると、
春物だ!って盛り上がっても、服が決まってなけりゃ、
靴なんて後回しだよな....普通...と、そういうことです。
という訳で服、ビッシビシいきましょう!
でも、靴の予算は残しといてくださいよ。
さて、今回はフォルゴーレの第二段でもある、
カジュアルに履けるホールカットのご紹介を。
カジュアルとはいえ、とても上品な仕上がりになりました。
そもそもホールカット自体が上品な代物なのですがね、
巷にはドレスシューズ寄りな物が殆どですから
ラフにも履ける雰囲気で、ってのが今回のテーマです。
なので、スエードで。
ソールもあえてゴム貼りで。
素足にも映えるよう、履き口には焦げ茶のパイピングを施して。
こういうのを履き古した軍パンなんかでサラッと履いてしまうのもカッコいいですね。
トップスはあんまり深く考えずに白シャツでいいでしょ。
普通過ぎますか?
いいんです。おっさんだから。
おっさんになるというのも、なかなか素敵なことだと思えてきます。
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「履きこなしの中で」パンツや服って重要だよなぁって考える、
「靴こそ主役」な方もいらっしゃいますが、
現実世界ではあんまり褒めては貰えないことが多いです。
ちょびっと残念です。